実効性のある安全基準をクリアしたうえで最も安いレジデンシャルプロキシは、2026年7月時点の公表定価ではDecodoです。月額$11.25で3GB($3.75/GB)、$35で10GB、100GBなら$2.75/GB — いずれもVAT別です。予算が少額あるいは不定期なら、単価は高くても(1GBで$7.35/GB)IPRoyalの方が賢い買い方です。従量課金のトラフィックが無期限なので、買った分が1GBも無駄になりません。グレーマーケットのセラーは$0.50/GB未満を宣伝し、無料プロキシリストは0円ですが、どちらも本ガイドが譲らない安全ライン — IP調達方法の公表、KYC、責任を問える運営企業 — を満たしません。
この記事のポイント
- 試算したすべての予算でDecodoの公表単価が最安:エントリーは月額$11.25(3GBで$3.75/GB)、50GBはちょうど$150($3.00/GB)、100GBは$275($2.75/GB)— いずれもVAT別。
- 少額・不定期の予算はIPRoyalの勝ち:従量課金トラフィックが無期限なので、$50で買える8GB(2GBティアの$6.25/GB換算)を何か月かけてでも消化できる。
- Bright Dataの従量課金$4.00/GBはDecodoと同額だが、定価$8.00/GBからの50%オフプロモとして表示されており、レジデンシャルの本番利用には法人レベルのKYC通過が必要。
- 小予算との相性が最も悪いのはOxylabs:$30で買えるのは5GB($6.00/GB)、2026年7月時点で従量課金単価の公表はなく、$2.50/GBに到達するのは月額$2,500の1TBティアのみ。
- 無料プロキシは安全ラインを完全に外れる:NDSS MADWeb 2024の640,600件超の無料プロキシ調査では、稼働実績があったのは34.5%のみ、プロキシIP上に4,452件の脆弱性(うち1,755件はリモートコード実行可能)、16,923件が通信内容を改ざんしていた。
- $0.50/GB未満のグレーマーケット(Proxyway 2026)が全社を下回れるのは、高コストな部分 — 同意ベースの調達・KYC・説明責任 — を省いているから。その割引分がそのままリスク。
予算別に 買える 容量:早見表
本ガイドが答えるのは予算起点の問い — 「月$Xの予算で、最も多くの『安全なGB』を買えるのはどこか」 — です。利用量起点の問い(月10GB・100GB・500GB)はレジデンシャルプロキシ料金比較でモデル化しています。以下の数字はすべて、2026年7月17日に各社の公式料金ページに表示されていた公表レートから計算した米ドル建てで、計算過程は後続の予算別セクションに示します。
| Decodo | IPRoyal | Bright Data | Oxylabs | |
|---|---|---|---|---|
| 月$50で買える容量 | 従量課金$4.00/GBで12.5GB(VAT別)、または$35の10GBプラン | 2GBティアの$6.25/GBで8GB・無期限 | 従量課金$4.00/GB(50%オフプロモ価格)で12.5GB | $30のStarterプランで5GB($6.00/GB)。次のティアは$100 |
| 月$150で買える容量 | 50GBプランがちょうど$150($3.00/GB、VAT別) | $5.51/GBで約27GB・無期限 | 従量課金$4.00/GBで37.5GB | $100のBasicプランで20GB($5.00/GB)。$50が宙に浮く |
| 月$500で買える容量 | 100GBプランが$275($2.75/GB、VAT別)で$225が残る、または従量課金で125GB | $5.15/GBで約97GB・無期限 | 月額$499プランで141GB($3.50/GB、プロモ表示) | $500ちょうどのAdvancedプランで125GB($4.00/GB) |
| トラフィックの有効期限 | 月間プラン枠。従量課金はコミット不要 | 購入済みトラフィックは無期限 | 月間プラン枠。従量課金はコミット不要 | 月間プラン枠 |
| 最も安く試す方法 | 3日間無料トライアル。対象プランは14日間返金保証。3GBプランは$11.25 | 標準トライアルなし。FAQは最小単位1GB($7.35)の購入を案内 | カード登録不要の無料トライアル。本番利用前に法人KYC | 1クライアントにつき1回、問い合わせフォームまたはサポートメール経由 |
| 安全ライン | 全顧客にKYCと自動不正チェック。ハイリスクターゲットをブロック。EWDCI共同創設 | iDenfy経由のKYC(ISPプロキシでは必須)。調達はPawns.app経由で、ピアに$0.20/GBを支払い | 人手による法人KYC。SDKベースのオプトイン調達(ベンダー公称値) | 全顧客にKYCフォーム。過半がTier A+の同意ベース調達(ベンダー公称値)。EWDCI創設メンバー |
出典:Decodoレジデンシャルプロキシ料金、IPRoyalレジデンシャルプロキシ料金、Bright Dataレジデンシャルプロキシ料金、Oxylabsレジデンシャルプロキシ料金(2026年7月17日取得)。
エンジニア視点(友田): 予算は「使えるはずのバイト数」ではなく実測したバイト数から組みます。まず従量課金で小さく1か月使い、支払額を取得に成功したページ数で割ってからティアにコミットする — 「最安」と「実際に使い切れる最安」の差は、上の表のOxylabsの行に出てくる宙に浮いた残額そのものです。月の支出がだいたい$60未満で不定期なら、無期限トラフィックにはGB単価でおよそ55%のプレミアムを払う価値があります。本当の単価は「購入したGBあたり」ではなく「消化したGBあたり」のドルだからです。そして打ち消し線付きの価格を、私は割引のプレゼントではなく更新時の値上がりリスクとして予算に計上します。
月$50で 買える もの
エントリー予算です。小規模なSEO順位トラッカー、対象を絞った価格監視スクリプト、PoC(概念実証)がこの規模に当たります。公表価格での計算は次のとおりです。
| プロバイダー | 公表価格で最安のルート | 計算 | この予算で買える容量 | 実質$/GB |
|---|---|---|---|---|
| Decodo | 従量課金 | $50 ÷ $4.00/GB | 12.5GB(VAT別) | $4.00 |
| Bright Data | 従量課金(プロモ価格) | $50 ÷ $4.00/GB | 12.5GB | $4.00 |
| IPRoyal | 無期限の従量課金 | $50 ÷ $6.25/GB(2GBティア単価) | 8GB・無期限 | $6.25 |
| Oxylabs | Starterプラン | $30固定で5GB。残りの$20で買えるものは公表されていない | 5GB | 支出ベースで$6.00 |
この規模では3つの補足が効いてきます。第一に、毎月の実需要が10GB以下なら、Decodoは$35の10GBサブスクリプション($3.50/GB)の方が自社の従量課金より有利です — 単価が下がるうえに予算の$15が手元に残ります。第二に、ここではVATがDecodoに響きます。仮にVAT 20%なら$4.00/GBは$4.80/GBになり、同じ$50で買えるのは12.5GBではなく10.4GBです。第三に、IPRoyalの公表されている10GBパックは$55.10($5.51/GB)で、この予算ラインを$5.10超えますが、一度だけ背伸びできるなら無期限のGBが12%安く手に入ります。お金を使う前に、無料で得られるものも確認してください。レジデンシャルプロキシの無料トライアルガイドで、Decodoの3日間トライアル、Bright Dataのカード登録不要トライアル、Oxylabsの1クライアント1回のトライアルを詳しく解説しています。
月$150で 買える もの
本気のホビイストから小規模チームまでの予算であり、Decodoのスイートスポットです。同社の50GBティアはちょうど$150だからです。
| プロバイダー | 公表価格で最安のルート | 計算 | この予算で買える容量 | 実質$/GB |
|---|---|---|---|---|
| Decodo | 50GBサブスクリプション | $150固定 | 50GB(VAT別) | $3.00 |
| Bright Data | 従量課金(プロモ価格) | $150 ÷ $4.00/GB | 37.5GB | $4.00 |
| IPRoyal | 無期限の従量課金 | $150 ÷ $5.51/GB(10GBティア単価) | 約27.2GB・無期限 | $5.51 |
| Oxylabs | Basicプラン | $100固定で20GB。次のティアまで$400不足 | 20GB | 支出ベースで$5.00 |
Decodoのリードは税込でも揺らぎません。仮にVAT 20%ならプランは税込$180、GBあたり$3.60 — Bright Dataの税抜$4.00をなお下回ります。IPRoyalのサブスクリプション版なら単価は$5.25/GBまで下がります($150で約28.6GB)が、唯一の構造的アドバンテージである「無期限トラフィック」を月間枠に変換してしまうため、この予算で私ならそのトレードは選びません。OxylabsはBasicプランで追加チャージ(最大100GB)を認めていますが、確認したページにトップアップ単価の公表がなかったため、憶測で埋めるのではなく計算から除外しています。
月$500で 買える もの
$500では順位が入れ替わります — Decodoが「最も多くの生のGB」を買えない唯一の予算です。
| プロバイダー | 公表価格で最安のルート | 計算 | この予算で買える容量 | 実質$/GB |
|---|---|---|---|---|
| Bright Data | 月額$499サブスクリプション | 表示単価$3.50/GBで141GBを含む | 141GB | $3.50 |
| Decodo(容量最大) | 従量課金 | $500 ÷ $4.00/GB | 125GB(VAT別) | $4.00 |
| Decodo(単価最安) | 100GBサブスクリプション | $275固定、$225が残る | 100GB(VAT別) | $2.75 |
| Oxylabs | Advancedプラン | $500固定 | 125GB | $4.00 |
| IPRoyal | 無期限の従量課金 | $500 ÷ $5.15/GB(50GBティア単価) | 約97GB・無期限 | $5.15 |
$500をフルに使ったとき最も多くのデータ(141GB)を買えるのはBright Dataの$499プランですが、この勝利が何の上に成り立っているかに注意してください。プランは50%オフのプロモ表示であり、レジデンシャルの本番利用は人手による法人KYC — 法人メールドメインの確認、導入通話、政府発行の身分証の提示が含まれることがあります — の先にあります。Decodoの100GBプランの$2.75/GBは、この予算で公表されている単価としては依然として最安です。その上のエンタープライズ250GBティア($2.50/GB)はおよそ$625に相当し、VATを考慮する前から$500には収まりません。利用量がこのレンジを超えていきそうなら、レジデンシャルプロキシ料金比較の利用量起点のシナリオ試算の方が良い地図になります。
グレーマーケットや 無料プロキシを 避けるべき理由
上記の4社はいずれもKYCを実施し、レジデンシャルIPの調達方法を公表しています。それより安い選択肢 — 無料プロキシリストと、ProxywayのProxy Market Research 2026によれば$0.50/GB未満のエントリー価格を宣伝するグレーマーケットのセラー — は、まさにそのコストを省いています。その安さが実際に何を買っているのかを示す最良のエビデンスが、NDSS MADWeb 2024で発表された、11プロバイダー・640,600件超の無料プロキシを30か月間追跡した学術研究「Free Proxies Unmasked」です。その知見を予算の言葉に置き換えると次のようになります。
- そもそも大半が動かない。 調査対象の640,600件超のうち、稼働実績があったのは34.5%のみ。取得に使えない$0のギガバイトの実質単価は無限大であり、リトライで燃えるトラフィックには現実の時間コストがかかります。
- 出口ノードが誰かの侵害済みマシンかもしれない。 研究はプロキシIP上に4,452件の脆弱性を確認しており、うち1,755件はリモートコード実行を、2,036件は権限昇格を許すものでした。そんなインフラに自分のトラフィックを通すのは、割引ではなく負債です。
- 返ってくるものを信用できない。 16,923件のプロキシが通信中にコンテンツを改ざんしていました。データ収集用途では、静かに書き換えられたレスポンスは、お金を払って構築しているデータセットそのものを汚染します。Proxywayの無料プロキシに関するガイドも同じ失敗モード — トラフィックの傍受、コンテンツ改ざん、不安定さ — を記録しています。
- $0.50/GB未満のグレーマーケット:その割引は不透明さそのもの。 Proxywayの2026年調査は、グレーマーケットの価格設定を、監査できないIP調達と結びつけています。本ガイドのプロバイダーと比べてください。Oxylabsは取得手法をグレード分けし、プールの過半が同意ベースのTier A+だと主張し(ベンダー公称値)、Decodoはピアがインフォームドコンセントでオプトインし共有したGBあたりの報酬を得ると説明し(ベンダー公称値)、IPRoyalのパートナーであるPawns.appはエンドユーザーへの$0.20/GBの支払いを公表しています。正規のプロバイダーが同意とコンプライアンスに払うコストより安い値付けのセラーがいたら、その差額はどこかから捻出されているのです。
KYCは回避すべき手間ではなく、同じ安全ラインの一部です。顧客を審査するプロバイダーは、悪用トラフィックによるプール汚染 — 安価なIPレンジがブロックされ、あなたの成功率が壊滅する原因 — を受けにくくなります。費用対効果の全体像は無料プロキシと有料プロキシの比較で、購入前にプロバイダーのサプライチェーンを監査する方法はエシカルなプロキシ調達で解説しています。
安さが 続くか:プロモ失効・VAT・ 有効期限
予算重視の選定は、初回請求だけでなく更新後も安くなければ意味がありません。安い初月と安い1年を分ける構造的リスクは3つあります。
- プロモ前提の価格表示。 Bright Dataの従量課金$4.00/GBは定価$8.00/GBの50%オフとして表示され、サブスクリプション各ティアも同じ50%オフの建て付けです(2026年7月)。私は定価ベースで予算を組み、割引は上振れ要素として扱います。業界はここで誠実な方向に動いています。Proxywayの2026年調査によれば、OxylabsとIPRoyalは長期間続いていた割引コードを廃止し、代わりに恒久プランを約25%値下げしました — 計画を立てる側にとって、恒久の$5.51/GBはプロモの$4.00より価値があります。
- DecodoのVAT。 4社の中で、すべてのレジデンシャル価格をVAT別と明記しているのはDecodoだけです。上の表でのDecodoの優位は仮にVAT 20%でも維持されます(50GBティアで税込$3.60/GB、Bright Dataの税抜$4.00を下回る)が、予算がタイトなEU圏の購入者はコミット前に自国の税率で計算し直すべきです。
- 失効する利用枠。 Decodo、Bright Data、Oxylabsは月間の利用枠を販売する方式で、使わなかったGBは請求月とともに消えます。半分しか使わないDecodoの50GBプランの実質単価は$6.00/GB — IPRoyalの無期限レートより割高です。利用がバースト的・季節的なら、IPRoyalの高い表示価格の方が実際の支払いは安いことが多く、それこそが同社がこの比較で生き残る理由です。
本記事の 比較方 針
本記事はドキュメントベースの比較です。価格とプランの詳細はすべて4社の公開している料金・ポリシーページから、無料プロキシとグレーマーケットに関する知見は引用したNDSS MADWeb 2024の論文とProxywayの2026年市場調査から収集し、いずれも2026年7月17日に取得・確認しました。成功率などのパフォーマンス数値はベンダー公称値であり、その旨を明記しています。プロモーション価格はプロモーションと明記しています。ProxyFactsはまだ独自ベンチマークを実施しておらず、上記の数字はすべて引用したプロバイダーページと日付を明記した第三者調査に基づきます。当サイトはアフィリエイト提携を開示しており、プロバイダーへのリンクにはsponsored属性が付きますが、コミッションが計算やランキングを変えることはありません。
予算別の 最安は どこか :結論
| 月間予算 | 公表価格でのベストバリュー | 次点 |
|---|---|---|
| $50 | Decodo — 従量課金で12.5GB、または$35の10GBプラン(VAT別) | IPRoyal — 無期限の8GB |
| $150 | Decodo — 50GBがちょうど$150($3.00/GB、VAT別) | Bright Data — 従量課金で37.5GB |
| $500 | Decodo — 100GBを$2.75/GBで、支出は$275のみ(VAT別) | Bright Data — $499で141GB(生のGB数では最大。プロモ表示) |
結論
4.5/5
Decodo
試算したすべての予算で公表単価が最安($3.75〜$2.75/GB)。表示価格はVAT別
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IPRoyal
無期限の従量課金トラフィックが$7.35/GBから — 少額予算でもGBが無駄にならない。標準の無料トライアルなし
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この2つのおすすめについては、DecodoレビューとIPRoyalレビューで、この予算特化ガイドでは圧縮した機能面・コンプライアンス面の詳細まで掘り下げています。
よく ある 質問
月$10未満で安全なレジデンシャルプロキシは使えますか? ぎりぎり使えます。IPRoyalの1GBサブスクリプション(月額$7.00、従量課金の$7.35より約5%安)が4社で最安の公表継続プランで、その次はDecodoの3GBプラン(月額$11.25+VAT)です。$10未満の単発購入なら、IPRoyalが無期限トラフィック1GBを$7.35で販売しているほか、Decodoの3日間無料トライアルとBright Dataのカード登録不要トライアルは無料で始められます。
$0.50/GB未満のセラーから買えばいいのでは? その割引は、Proxywayの2026年調査が指摘するとおり、同意ベースの調達と顧客審査を省くことで生まれているからです。しかもこの市場の無料枠は実測で危険です。NDSS MADWeb 2024の研究は、1,755件の無料プロキシIPでリモートコード実行の脆弱性を、17,000件近くのプロキシで通信内容の改ざんを確認しました。
小規模利用で最もお金を無駄にしないのはどこですか? IPRoyalです。購入済みトラフィックが無期限なので、今日$50で買った8GBは来四半期になってもそのまま使えます。Decodo・Bright Data・Oxylabsのプランで請求月内に使い切れなかったGBは、すべて何も買わなかったのと同じお金になります。
Bright Dataの$4.00/GBはDecodoの$4.00/GBと同じ条件ですか? いいえ、理由は2つあります。Bright Dataのレートは定価$8.00/GBからの50%オフプロモーションとして表示されており更新時の値上がりリスクが織り込まれていること、そしてレジデンシャルの本番利用には人手による法人KYCの通過が必要なことです。Decodoの従量課金$4.00/GBは定価ですが、VAT別です。
価格以外の比較 — プール規模、ターゲティングの粒度、パフォーマンスの公称値、コンプライアンス — は、レジデンシャルプロキシおすすめ比較ガイドをご覧ください。